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実地・学科の試験結果とその感想

公開日:
社長 中川理

実地試験当日

実地試験当日、まだ一部の講習が残っていたため、午前中はその講習を受けました。その後、少しだけ練習時間をいただき、試験前の調整をする貴重な時間を確保することができました。午後からはいよいよ実地試験が始まります。

最初の課題は机上試験でした。内容は穴埋め形式の問題で、飛行計画や天候などの情報を元に矛盾点を指摘するものでした。試験が始まった瞬間、緊張で最初の1分間は何が書かれているのかすら判断がつかないほどでした。それでも気持ちを落ち着けて、なんとか全ての項目を埋めることができました。ただし、正直なところ、全問正解できた自信はありません。

次は、飛行前点検の口述審査です。飛行前のチェックリストを声に出して確認する課題でした。一見簡単そうですが、もし一つでも点検項目を漏らせばマイナス10点という厳しい審査です。前日に事務所でしつこいくらい予習をしていたおかげで、チェック項目をしっかりアピールすることができました。おそらく同じ項目を何度も繰り返していたかもしれませんが、念には念を入れて丁寧に確認を進めました。

そして、いよいよ実技審査です。最初の課題はスクエア飛行で、これは問題なくこなすことができました。しかし、次に待ち受けていたのは、課題の「8の字飛行」。これが最大の難関です。

難関その1:8の字飛行での工夫

緊張を和らげ、余計なことを考えないようにするため、機体に話しかけるように独り言を言いながら飛ばしました。まるでスポーツ少年団のコーチが子供に声をかけるように、自分自身に指示を送り続けました。

「時間はあるから、ゆっくりでいい。」
「落ち着け、大丈夫、上手に飛ばしているからそのままでいい。」
「少し早いから、もう少しゆっくり。」
「前進だけじゃなく、旋回もしっかりと。」

正直、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、こうでもしないと自分自身をコントロールできないと感じました。声がけをすることで気持ちが落ち着き、一つ一つの動作を丁寧に行うことができました。その結果、決して完璧とは言えないものの、自分では納得できる飛行ができたと思います。

難関その2:異常事態における飛行

次に挑んだのは「異常事態における飛行」の課題です。この課題では、多少ふらつきがあったものの、なんとか一発不合格にはならず、指定された着地地点に着地させることができました。

2つの難関を突破したことで、緊張が一気に和らぎました。気持ちが落ち着いたおかげで、その後の口述審査も落ち着いて取り組むことができました。そして結果は――基本実地試験に合格させていただきました!

夜間飛行と目視外飛行の試験へ

基本実地試験に合格した喜びはひとしおでしたが、まだ夜間飛行と目視外飛行の試験が残っています。

夜間飛行の試験は机上審査から始まりました。ここでは落ち着いて対応することができ、自分なりには全問正解できたのではないかと思います。しかし、その後の実技審査「異常事態における飛行」でふらつきを抑えることができず、結果的に試験に合格することはできませんでした。

試験終了後、同日中に再試験を受ける提案をいただきましたが、朝から気を張り続けていたこともあり、疲労がピークに達していました。そのため、夜間飛行と目視外飛行の試験は後日に延期していただくことになりました。

実地再試験

後日、12月10日に実地試験の再試験を受けてきました。

難関の「異常事態における飛行」には多少の不安がありましたが、事務所内で位置安定機能をOFFにした状態でしっかり練習を積んでいたため、技術的には問題ないはずです。ただ、私の「豆腐メンタル」が唯一の不安材料でした。

まずは卓上試験から始まりましたが、こちらは難なくこなすことができました。そしていよいよ、問題の「異常事態における飛行」の実技試験がやってきました。
練習の成果もあり、自信があったので、思いのほか落ち着いて飛ばすことができました。

しかし――最後、着陸地点に戻る指示で、ホバリングで着陸地点の位置を調整していた際に減点の笛が鳴り、笛の音で焦り慌てて元の位置に戻そうとした結果、少し行きすぎてしまい、最も避けるべき一発不合格地点に機体を飛ばしてしまいました。

その後、再試験を受けるも同じく、最後の着陸で一発不合格地点に入り2度も不合格になってしまいました。

3回目の再試験でようやく合格する事が出来まし。しかし、一発合格して当たり前と思っていた分、
心のダメージは大きく、試験後にはどこか消化不良のような気持ちが残りました。
練習を重ねても本番で同じミスをしてしまう難しさ、そして本番特有のプレッシャーを改めて実感した試験結果でした。自分の「豆腐メンタル」も痛感することとなり、まだまだ精神的な強さが必要だと感じています。

何はともあれ、合格できたのは良かったのですが、着陸地点の奥側に一発不合格とされるエリアが設定されているのは、少々意地悪な気がします…。特に、最後の着陸時にミスが許されない緊張感は本当に大きいものでした。

この記事をご覧いただいている方で、これから実地試験を受ける予定の方は、どうかこのポイントに十分ご注意ください。私のようなミスを繰り返さないためにも、試験前の練習をしっかり行い、焦らず落ち着いて挑むことをおすすめします!

学科試験

いよいよ残るは学科試験のみとなりました。しかし、年末で仕事が忙しくなってしまったこともあり、学科試験まで少し時間を空けることになりました。また、年末という時期の影響で近場の津の試験会場では試験が実施されず、少し遠い四日市の試験会場まで行くことになりました。

ちなみに、この学科試験を受けたのは12月25日――そう、クリスマスでした。

試験までに丸2日間しっかりと勉強する時間を確保できたこと、そして四日市駅までの電車内で最後の確認ができたこともあり、学科試験については実地試験よりも自信がありました。

しかし、四日市駅に到着してから試験会場の場所がすぐに分からず、焦ってしまいました。なんとかスマホで試験会場の場所が確認出来たので、走って試験会場に行く事になりました。
試験が始まると、動悸なのか緊張なのか分かりませんが、心臓がバクバクしているのを感じながら問題を解き進めました。最初は頭が思うように働かず、焦りもありましたが、途中で時間に多少余裕があることに気づき、徐々に落ち着きを取り戻すことができました。

余った時間では、焦って問題を読み意味が理解できず、感で回答してしまった問題を見直すことができたのも大きかったです。そのおかげで、最後までしっかりと集中することができました。

そして結果は――無事に合格することができました。
特別なクリスマスを過ごすことになりましたが、無事に合格という「自分へのクリスマスプレゼント」を手にすることができました。

⼆等無⼈航空機操縦を受けた感想

講習や試験を受ける前は、「この資格がなくてもドローン業務はできる」と知っていたため、正直なところ、資格を取得する必要はないのでは?とも考えていました。

しかし、実際に講習を受け、試験に合格してみると、この技能証明を取得した意味は非常に大きいと感じています。取得したことで、自信を持ってドローン業務に取り組むことができるようになりました。資格を持つことで、業務における信頼性や安心感が格段に上がったと感じています。

資格取得にかかった費用

明細は以下の通りです。

講習機関への支払った金額
・講習料金(目視外・夜間飛行の限定変更) 168,000円
・補習料金(自主練習のため機体1時間レンタル) 3,300円
・再試験料金 16,500円
小計 187,800円

試験料金
・学科試験 8,800円
・身体検査 5,200円
小計 14,000円

合計 201,800円

最初にネットで調べた相場では、もっと高額な費用がかかると思っていたため、実際にかかった費用は思ったよりリーズナブルだという感想があります。ただし、「リーズナブル」とはいえ、これから購入するドローン本体や保険料金、さらに定期的なメンテナンス費用などを考えると、決して安い投資ではありません。
だからこそ、この資格をしっかり活かして、これからの業務に真剣に取り組んでいきたいと思います。資格取得はゴールではありません。これからの活用次第で、この費用が意味を持つように努力していきます。

これから二等無人航空機操縦士の試験を受けてみたいと考えている方や、迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。少しでもお役に立てる情報をお伝えできればと思います。

ウェブデザイナー兼コーダー 社長 中川理

ナカガワウエブ制作所の代表取締役の中川です。
普段は主にサイトデザインからコーディング作業を担当しております。
カメラマンもしたり、ドローンを飛ばしたりとマルチに活躍しております。
何でもお気軽に私にご相談ください。